うつ病の症状

うつ病の診断でも説明していますが、うつ病になると、以下のような症状が現れます。 しかしながら、個人差や程度の差がありますので、重要なことは「病前症状」、つまり以前の自分、普段の自分と比べてどうか?という観点を持つことが重要です。

[1]抑うつ気分
「憂うつだ」「悲しい」「何の希望もない」「落ち込んでいる」といった感情を抱く

[2]興味、喜びの著しい減退
これまで楽しんできた趣味や活動にあまり興味を持てなくなる。何をやってもおもしろくなく、性的な関心や欲求も著しく低下する。

[3]食欲・体重の減退または増加
食欲の低下や、逆に増加する場合も見られ、そのため体重が増減します。

[4]不眠または睡眠過多
寝つきが悪くなる、夜中に目が覚めて寝付けなくなる。逆に異常に睡眠が増える場合もあります。

[5]精神運動性の障害
身体の動きが遅くなったり、口数が少なくなったり、声が小さくなったりします。

[6]易疲労性、または気力の減退
ほとんど身体をうごかしていないのに、ひどく疲れたり、身体が重く感じられる。

[7]無価値観、罪責感
自分を責めたり、過去の些細な出来事を思い出して悩む、1つのことをくよくよ考え込む。

[8]思考力や集中力の減退
注意が散漫になって、集中力が低下します。決断力も低下する。

[9]自殺念慮、自殺企図

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このほかにも、下記のような状態が現れる場合があります。

日内変動や季節変動
9大症状がずっと同じ程度で現れるのではなく、多くの場合、日内変動や季節変動が現れます。
朝はひどくうつ気分なのに、夕方にかけて気分が回復してくる、といった場合や、年間では春と秋にうつ症状が現れる場合が多いようです。
なお、病前性格の有無への留意も必要です。性格はあくまでうつ病の一つの原因でしかありませんが、それまでと気分や感情が変わったならば、それはうつ症状の可能性があり、それほど変わっていないなら、うつ症状ではない場合があります。

身体症状
9大症状以外にも、身体症状が出る場合も多くあります。よくある身体症状はとしては、頭痛、肩こり、めまい感、性欲減退、聴覚過敏(耳鳴り)、口渇(こうかつ)、胸部圧迫感、みぞおち不快感や胃痛、吐きけ、腹痛、便通異常、腰痛、手足のしびれなどが現れます。
また、こうした身体症状が存在すると、うつ病が目立たなくなり、つい精神的な面を見逃してしまいがちになります。「胃のムカムカが続く」として内科に行って胃薬を処方されておしまい、などといったケースもあるのです。このように身体症状のために抑うつ症状が隠れている状態を「仮面うつ病」と呼ぶことがあります。医師に相談するときは、なるべく細かい事や気持の事もすべて、きちんと説明して、仮面うつ病にならないようにすることが肝要です。